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Director |
『E.T.』(1982)の子役として知られるドリュー・バリモアまで連綿と続くハリウッドの劇壇で名高いバリモア一家の三兄弟の末弟であり、ドリュー・バリモアの祖父に当たる「偉大なる横顔」ジョン・バリモアがスティーブンスンの『ジキル博士とハイド氏』を演じたサイレント時代の傑作。フレデリック・マーチ主演の『ジキル博士とハイド氏』(1932)と並ぶジキルとハイドものの代表的作品である。
バリモアのハイド氏への変化は、当然のことながら時代的な制約により演技によるものが主体となってはいるものの、にも関わらず容姿端麗なジキル博士がハイド氏へと変身するさまは圧倒的な迫力を持っている。その姿勢や歩き方、仕草に至るまで全く別人であるかのような印象を与えるバリモアの演技力は、後年の特殊メイクに頼った安易なホラー映画に何が欠けているのかを我々に思い出させる。
作品全体としてはサイレント映画であるために文学的なテーマを扱うのが困難であったことを伺わせる字幕の多さ等、やはり1932年版に一歩譲る所があるようにも思うが名優ジョン・バリモアの演技が全てとも言える傑作である。
また、個人的には1932年版が友人ラニヨンの告発によってジキルは最期を迎え、ひどく残酷な印象を与えるのに対して本作品は気の利いたラストの展開を見せるところも評価したい。
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