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ロスト・ワールド

The Lost World(1925)

Director
ハリー・0・ホイト

Cast
ウォーレス・ビアリー / ベッシー・ラヴ / ルイス・ストーン / アーサー・ホイト

Production Company
ファースト・ナショナル

アーサー・コナン・ドイルの「失われた大陸」の世界で最初の映画化作品。恐竜達のストップ・モーションを担当するのは、レイ・ハリーハウゼンの師匠にして特撮の神様であるウィリス・H・オブライエンである。

ストーリーは、今更紹介するまでもなかろう。原作との相違は探検隊への女性の参画によるロマンス要素の追加と、ラストの展開である。原作ではチャレンジャー教授が持ち帰るのはプテラノドンであるところが、ブロントサウルスへと変更。ブロントサウルスがロンドンの街並みを暴れ回るという、いかにも映画的な視覚効果を狙った変更が加えられている。

オブライエンが7年がかりで撮りためていたという丹念なコマ撮りの数々は、CGが発達した現代の視点でもなお少年達の心を掴んで放さないだけの輝きを放っている。オブライエンのイマジネーション溢れる演出は、子供を守るトリケラトプスやアロサウルス、ブロントサウルスといった恐竜達の生態を生き生きと描き出しており、スピルバーグの『ジュラシック・パーク 』(1993)ですら、オブライエンの影響下にあることが良く分かる。

勿論、撮影技術的にはオブライエンの弟子であるハリーハウゼンや後のCG映画と比べれば、稚拙と言わざるを得ない部分もある。しかし、映画という芸術産業が持つ無限の魔術的可能性を見せ付ける本作は、何度観返してもそのイマジネーションの素晴らしさにわくわくすることができる素晴らしい歴史的傑作と言える。必見。