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凸凹ミイラの巻

Abbott and Costello meet the Mummy(1955)

Director
チャールズ・ラモント

Cast
バッド・アボット / ルー・コステロ / エディー・パーカー / マリー・ウィンザー

Production Company
ユニヴァーサル

アボットとコステロのお馴染み凸凹コンビが今度はエジプトでミイラに遭遇する!『凸凹フランケンシュタインの巻』(1948)にはじまったユニヴァーサルの凸凹シリーズ最終作にして、凸凹コンビのユニヴァーサルにおける最後の出演作。

ドタバタを主としたコメディのため、筋らしき筋はないのではあるが、一応あら筋をまとめると・・・エジプトで王子クラリスのミイラを発掘した考古学者のズーマー博士が、助手を必要としているということを小耳に挟んだ凸凹コンビは、早速その助手にならんと博士の家を訪ねることにする。ところがこのミイラには、財宝と共に眠るアラ王女の墓への道しるべが印されたメダルが共に埋葬されており、その財宝を狙う高僧セムの手によってズーマー博士は暗殺されてしまう。偶然そのメダルを手に入れた凸凹コンビは、財宝を巡り高僧セム、同じく財宝を狙うマダム・ロントルらに付け狙われるのであった・・・。

さて、ドリフを思わせるお約束のドタバタを展開する凸凹コンビの立ち振る舞いが楽しい本作であるが、やはり怪奇幻想愛好家としてはミイラの登場に期待する、というものである。本作のミイラのメイクを担当したのはバッド・ウェストモア、演ずるはスタントマンのエディ・パーカーであるが、このミイラが何ともいただけない。包帯をぐるぐる巻いただけ、といったみすぼらしいそのなりは、ジャック・ピアースが生み出した本家ミイラ・シリーズの恐ろしさの微塵もない。また、エディ・パーカーの演技も凸凹コンビとのかけあいを重視したユーモラスなものであり、ミイラと呼ぶには随分とスムーズなその挙動に感じる違和感は大きい。

凸凹コンビのかけあい自体も「お約束」故にマンネリの感は否めず、流石にシリーズ最終作だけあって低調な印象を受ける。とは言うものの、怪物に怯えるコステロの表情や仕草は何度見ても面白く、噴き出してしまうのではあるが。私は生真面目な怪奇幻想愛好家を自認する一方で、コメディ映画も大変好きなため、本作は「コメディ映画」としてならば充分楽しい作品であると思う。ただ、『凸凹フランケンシュタインの巻』程には「怪奇映画」としての魅力は薄い作品であることを念頭に置く必要があるのは確かである。