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ボディ・スナッチャー 恐怖の街

Invasion of the Body Snatchers(1956)

Director
ドン・シーゲル

Cast
ケヴィン・マッカーシー / ダナ・ウィンター / キャロリン・ジョーンズ / ラリー・ゲイツ

Production Company
ウォルター・ウェンジャー

侵略SFの古典的小説である、ジャック・フィニイの「盗まれた街」を原作とした最初の映画化作品。「盗まれた街」はこの後にも幾度もリメイクされており、その着眼点の素晴らしさ故に侵略SFの金字塔的存在とされている。

サンタ・ミラの医師マイルズは、医師会から街へ戻ってくると奇妙な患者達の現象に出くわす。自らの母親を母親じゃないと泣きじゃくる子供や、叔父が別人になってしまったという女性。集団ヒステリーではないかと疑うマイルズであったが、ある時、巨大なサヤから人間そっくりな複製が生み出される瞬間を目撃する。そう、既にサンタ・ミラはこの宇宙からの侵略者によって大半の人間が入れ替えられていたのであった。恐るべき事実を知ったマイルズは恋人のベッキーと共に街を脱出しようとするが・・・。

睡眠時に入れ替わりが完成するため、「寝てはならない」という人間にとって極限の状況は何とも恐ろしく秀逸な設定である。故に侵略者達は強制的に入れ替わろうとはしない。ただ、相手が疲れて眠るのを待つだけなのである。これ程までに確実でぞっとする侵略方法があるだろうか。サイレント・マイノリティであった侵略者達がじわじわと、しかし確実にマジョリティへとすり替わっていく過程は、何度見ても背筋を寒くさせる。

「盗まれた街」の映画化作品としては、1978年版にその完成度では譲るものの、本作は『光る眼』(1960)と並んで共産主義に対する当時の社会不安を反映した侵略SFの古典である。マイルズを演ずるケヴィン・マッカーシーが78年版にも登場していることを踏まえ、是非とも78年版と合わせて見て頂きたい古典的傑作。