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半魚人我らの中を往く

The Creature walks among us(1956)

Director
ジョン・シャーウッド

Cast
ジェフ・モロー / レックス・リーズン / リイ・スノウデン / グレッグ・パルマー

Production Company
ユニヴァーサル

誰だ、アンタは。と、もはや初作『大アマゾンの半魚人』(1954)の秀逸なデザインすらも失われたユニヴァーサルの半魚人シリーズ第3作目。写真を見ても分かる通り、もはやギルマンとは思えぬその姿は涙なくして語ることはできない。

バートン教授とその妻のマーシャは、学者達と共に調査船を調達し半魚人の捕獲を目論み探検に向かう。ソナーを用いて半魚人の位置を補足しつつボートで距離を縮める一行であったが、ボートを襲ってきた半魚人が誤ってガソリンを浴び大火傷を負ってしまう。何とか半魚人を捕獲した一行であったが、半魚人のエラは火傷で機能しなくなっており、バートン教授らは肺呼吸できるよう手術を施し、カリフォルニアへ半魚人を連れ帰るのであった。

もはや言うまでもないが、秀逸なデザインであったギルマンのデザインを変更したことが本作の大きな失敗である。火傷を負うまでのギルマンはミリセント・パトリックによる過去のシリーズ同様のデザインであるのだが、包帯でぐるぐる巻きにされた後に姿を現したその姿は、あらまあビックリ。できそこないのゴリラか何かか。しかも檻に入れられ、うろうろと苦しそうに肺呼吸をするその姿には、最早ユニヴァーサル・モンスターの魅力の欠片も感じられない。

唯一の救いは、エラ呼吸が出来なくなっているにも関わらず、ラストでギルマンが海へ帰ろうとするその哀愁感漂う結末であろうか。実際に水中で溺れ死ぬ結末を描かずに、海へと向かうくだりで留めた演出だけは哀愁に満ち満ちており評価に値する。とは言え、そこに至るまでの下らぬ演出に付き合うだけの忍耐力が要求される駄作であることは変わりはない。