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ザ・バット

The Bat(1959)

Director
クレイン・ウィルバー

Cast
ヴィンセント・プライス / アグネス・ムーアヘッド / ギャヴィン・ゴードン / ジョン・サットン

Production Company
リバティ

国内盤DVDでは『ヴィンセント・プライスのザ・バット』とあたかもプライス主演の怪奇映画であるかのような邦題となっているが、実質的には「奥様は魔女」のサマンサのコワーイお母さん、エンドラ役で知られるアグネス・ムーアヘッド主演のサスペンス映画である。流石にムーアヘッドはエンドラを演じた時よりも数段若く美しいが、キツイ顔立ちなのは相変わらず。

著名な推理小説作家であるコーネリアは、銀行の頭取であるジョン・フレミングの屋敷を借りて小説の執筆に励んでいた。そんな中、街では「バット」と呼ばれる顔のないカギ爪を持った連続殺人鬼が噂され、時を同じくして銀行から100万ドルが紛失される。勝気なコーネリアは一向に気にしないが、嵐の夜、屋敷の中に「バット」が姿を現わし、銀行の副頭取を殺害するのであった。果たして銀行から消えた100万ドルは?そして「バット」の正体は?

と、あらすじを書いてみるとサスペンス色が非常に高い作品のように思われるが、その実、銀行から100万ドルを横領した犯人は頭取であることが作中の前半で観客にさらりと明かされてしまう。しかも、その横領を知りさらに横取りするために頭取を殺害するのはヴィンセント・プライス演ずるウェールズ医師。そのため「誰がバットなのか」という謎とよりも、興味の主体はプライスが悪巧みを画しているのは間違いないが、「プライスはどう立ち振る舞うのか」という点にシフトしてしまう。何とも妙な構成である。結局、最期の真犯人の正体は説得力に欠けており、出演者の演技力の高さの割にはサスペンス映画としての完成度が微妙な作品でもある。

ちなみに、本作『ザ・バット』(1959)は輸入盤DVDでは様々なメーカーから、様々な他の作品とカップリングされて販売されている。ある時はダブル・フューチャーで、またある時はホラー・コレクション・ボックスの中に、こっそり紛れ込んでいる。そのため、我が家には本作を収録してあるDVDが一体何枚あるのか、正確にはよく分からない。何とも困ったものである。