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フランケンシュタインの怒り

The Evil of Frankenstein(1964)

Director
フレディー・フランシス

Cast
ピーター・カッシング / ピーター・ウッドソープ / サンダー・エルス / キウィ・キングストン

Production Company
ハマー

ハマー・フィルムが制作したフランケンシュタイン・シリーズ第3弾。ハマーのフランケンシュタイン・シリーズの中で、私が一番最後に見た作品であり、そして最も拍子抜けした作品でもある。

助手のハンスと共に生命創造の実験を続けるフランケンシュタイン男爵は、故郷のキングスタッドへと舞い戻る。そこで10年前に氷河の中へと消えた怪物を偶然発見した男爵は、ハンスと共に怪物の息を吹き返させることに成功するものの、怪物は何故か反応を示さない。そこで男爵はカーニヴァルで見かけた催眠術師、ゾルタンの力で怪物の意識を取り戻そうと試みるのであった。

長年スチール写真を眺めていた映画というものは、嫌が上にも期待が膨らんでしまっているものである。私にとっての本作品もしかりで、ユニヴァーサル風な怪物のスチール写真を見る度に、どんな内容なのだろうと期待は高まり続けていた。そしてようやく輸入盤を手にした本作は、実にその期待を大きく裏切る内容であった。とにかく脚本がいただけない。氷漬けとなっている怪物を偶然見つけるというシチュエーションはユニヴァーサルでお馴染みではあるものの、あまりに安易。息を吹き返した後に催眠術師に操られる怪物というのも、何とも木偶の坊然としていて情けない。

そして極めつけ、フランケンシュタインの滅亡を招くのは何と酔っ払った怪物の大暴れなのである。これには笑い転げた。ハマーのフランケンシュタイン・シリーズは比較的高い質を保ったと私は思うが、本作はシリーズ中最もいい加減な内容と言えるかもしれない。怪物のメイクは角度によっては恐ろしく、カッシングは相変わらず格好いいが、最早私の血はそれだけでは満足できない濃いものとなってしまっていたのであった。