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ブラッディ/ドクター・ローレンスの悲劇

The Ghoul(1975)

Director
フレディ・フランシス

Cast
ピーター・カッシング / ヴェロニカ・カールソン / ジョン・ハート / グウェン・ワトフォード

Production Company
タイバーン

ハマーの『帰ってきたドラキュラ』(1968)等の監督を務めたフレディ・フランシスの息子、ケビン・フランシスが立ち上げた独立系映画会社タイバーンによる怪奇映画。

パーティーの余興でカーレースをはじめた若い男女4人。しかし、先頭を行くダフネとビリー達はやがてガス欠で立ち往生してしまう。霧に覆われた湿原の中で、ビリーともはぐれてしまったダフネは、ガソリンを求めてローレンス氏の館へと辿り着く。長年インドに住んでいたというローレンス氏は物腰の柔らかい紳士だったが、何故か彼は理由をつけてはダフネを帰そうとしない。やむを得ず一夜の宿を借りることにしたダフネであったが・・・。

ハマーのスタッフとしての経歴もあったケビンはその人脈を使い、タイバーンとして幾つかの作品を生み出したが、その作品達はやや小粒と言わざるを得ないのが実態である。本作も父親のフレディ・フランシスが監督、ハマーのプロデューサーでもあったアンソニー・ハインズ(脚本家としてのペンネームはジョン・エルダー)が脚本、そして『フランケンシュタイン恐怖の生体実験』(1969)のピーター・カッシングとヴェロニカ・カールソンが出演、と豪華な顔ぶれにも関わらず、何とも内容が残念。

冒頭のサスペンス風の演出が実はパーティーの余興であるという、観る者の興をいきなりそぐ幕開け。物語の核心となるローレンス親子にインドで一体何があったのかという最も重要な部分を明かさず投げっぱなしにする脚本。そして肝心の「グール」の残念な出来栄え。本作はカッシングが劇中で「妻は亡くなりました」と、実際に1971年に亡くなった愛妻ヘレンの写真を前に悲痛な表情を浮かべるシーンがなければ、繰り返し観たいとは思わぬ作品である。アミカスと並んでハマーのライバルであったタイバーンの小粒な作品。