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マダム・エドワルダ

Madame Edwarda

ジョルジュ・バタイユの同名小説からその名を取られたマダム・エドワルダは、1980年にヴォーカルのZINを中心に結成。その妖艶で美しい外見と耽美的で頽廃的な嗜好は、当時オート・モッドを中心として日本で盛り上がりを見せていたポジティブ・パンクと呼ばれたバンド達の中でも際立つ存在であり、現在のヴィジュアル系バンドの先駆けとして位置づけることができようか。

ZINの美意識に強く彩られたマダム・エドワルダは、12inchシングルとして発売された"Lorelei"や、オムニバス・アルバム『時の葬列』に収録された"Princess Reta"等の代表曲に見られるような、キャッチーで美しい旋律で構成された音楽性と強く文学的な歌詞がその特徴として挙げられる。ヴェクセルバルグ系の他のバンドにも共通して言えることではあるが、80年代に流行したサブカル嗜好と上手くシンクロしたそのコンセプトは、その後様式化された90年代以降のビジュアル系バンドには決して見られない頽廃文学的な側面を兼ね備えていたと言える。

ZINはマダム・エドワルダの活動と並行して、日本初のポジティブ・パンク、ゴシックに特化したクラブ、クラブ・ワルプルギスを1983年より開始。DJとしてもその名を知られている。マダム・エドワルダは、1985年1月にイギリス本家のポジパン、エイリアン・セックス・フィーンドが来日した際にはパイディアと共に競演を果たす等、活動の幅も人気も高まっていくが、同年にNHKが放送したドキュメンタリー「インディーズの襲来」の中で、ZINが発言した内容に対して一部の音楽雑誌が強く反発。インターネットもなく、この手の音楽を扱う商業雑誌はDOLLかFool's Mateしかなかった時代において、一方的なコラムや発言が展開されてしまう。そしてオート・モッドの解散を追うようにして、マダム・エドワルダも1985年12月に解散。

しかし、2009年に当時ZINが活動していたゼウス・マシーナのメンバーを中心として、遂にマダム・エドワルダが再始動。2015年には何と29年振りとなるスタジオ・アルバム『レヴ・デジール』をリリースする。このアルバムは、80年代から一貫して見られるマダム・エドワルダのコンセプトを維持しつつも、ポジティブ・パンクを昇華した上での厚みを増した和製ゴシック・ロックとして仕上がっており、衝撃的なまでの完成度であった。往年のバンドが復活を遂げる場合、往々にして懐古趣味的な帰着を見せることが多い中にあって、より進化した姿を現したのは私にとって想定外とも言うべき喜びだった。そう、マダム・エドワルダは決して80年代の過去のバンドなのではない。この21世紀においてもなお進化し、生きているのである。同様に復活したオート・モッドと並び、まだまだジャパニーズ・ゴシック・シーンは目を離せないのである。

Discography(album)

ヒステリックな侯爵夫人


Released 1984

01.Introduction / 02.Opéra / 03.Nosferatu / 04.The Horror Cave! / 05.Nostalgie / 06.Le Sabbat / 07.Trench Coat / 08.悪の華 / 09.メッキII / 10.White-Darkness / 11.Never Say Good-night


Illumine


Released 1986

01.混声合唱 / 02.Carnival / 03.夜間飛行 / 04.夜想曲~ノクターン~ / 05.幻惑 / 06.回転木馬~メリーゴーラウンド~ / 07.青い悪魔 / 08.大観覧車 /09.サーカス / 10.恋歌~ロマンス~ / 11.Le Château / 12.Honey / 13.コクトーの剣 / 14.Marionette / 15.La Nuit / 16.夢想 / 17.Emeralde


妖精異郷


Released 2014

01.Lorelei / 02.Héliogabale / 03.Étranger / 04.Arabian Nights / 05.Soirée / 06.Painted Bird / 07.Le Sabbat II / 08.カナリヤ / 09.メッキ


Reve Desir


Released 2015

01.Eclipse~火蜥蜴~ / 02.Deep In Colour / 03.Macbeth / 04.Salomé / 05.La Folia / 06.Babel / 07.Forbidden Door~迷宮の扉~ / 08.Orphéus / 09.Frozen Veil / 10.Edwarda / 11.Deep In Colour II / 12.Éditions De Minuit / 13.La Poupée~あなたが来るのを待てずに~ / 14.Totenkopf~舌のまわらぬ蓄音機~ / 15.S.A.L.O.M.É. / 16.Poison Mirror~落下の鏡~ / 17.Gnossiennes De La Nuit/Eternal Feast~夜のグノシェンヌあるいは永遠の回廊~