マーシフル・リリースからシングルをリリースしたことで一躍その名を知られることとなったザ・マーチ・ヴァイオレッツは、80年代のシスターズ・フォロワーとしては有名なバンドのうちの一つに挙げられるであろう。無論私がこのバンドを知ったのも、エルドリッチの持つレーベルであるマーシフル・リリースというネーム・バリューがあったからに他ならない。
ザ・マーチ・ヴァイオレッツは、1981年にイギリスのリーズで結成。シスターズ同様にリズム・ボックスを配し、男性ヴォーカルのサイモンと女性ヴォーカルのロージーが絡み合うという一風変わった構成で、エレクトリックかつダンサンブルな楽曲をその特徴としていた。彼らのサウンドは同時期のシスターズやフィールズ・オブ・ザ・ネフィリムらと比較するとよりポップで明るく、ゴシック的な質感が薄いため、個人的にはどうにも好きにはなれなかったのだが、当時の海外のインディーズ・チャートでは1位を獲得する等、大きな評価を得ていたようである。
そのエレクトリックでダンサンブルな方向性は、ある意味で現在のダークウェーブ・シーンの先駆け的役割を果たした、と言えないこともないが、その実彼らの代表曲である「Snake Dance」、「Walk Into The Sun」以外の楽曲は極めて小粒なものが多く、B級な印象は免れない。流石に現在聞き返して見ると、クラブ・ミュージックとしては音がスカスカであるし、シスターズに見られるような精神的な高揚を呼び起こすような旋律も見られない。
現在では数々のゴシック・コンピレーションで彼らの代表曲を聞くことができることもあり、未聴の方があえてこれからフル・アルバムに手を出す必要性はないかもしれない。部分的にはいくつかの優れた点が散見されるも、全体としては極めてB級なシスターズ・フォロワーである。
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Natural HistoryReleased 1984 |
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The Botanic VersesReleased 1993 |
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