Conents Menu
Recent Update
Skeletal Family
The Mission
Christian Death
The 69 Eyes
The Danse Society
Search
Archives


ザ・シスターフッド

The Sisterhood

そもそもシスターフッドというバンドは、シスターズ・オブ・マーシーが1985年に空中分解した後、ウェイン・ハッセイとグレッグ・アダムスがミッションの前身として始動したバンドであった。しかし、喧嘩別れした上にミッション・サイドの楽曲にアンドリュー・エルドリッチのヴォーカルが乗ったデモ・テープがブートレグとして流出したため、彼らの仲は修復不可能な程にもめた状態となった。そしてエルドリッチはハッセイらのバンド名と同一のバンド名を名乗り、先に楽曲を発表することでバンド名を乗っ取るという暴挙に出る。かくしてゴスの双璧を成すシスターズとミッションは犬猿の仲となったのであった。

とにかく先に楽曲を発表することが目的であったエルドリッチのシスターフッドは、シングルとアルバムをリリースはしたものの、やはり即席という印象を免れえない非常に変則的なユニットとなった。メンバーはヴォーカルにジェームス・レイ、コーラスに第二期シスターズにも参加した元ガン・クラブのパトリシア・モリスンら、そして勿論ドラム・マシーンのドクター・アバランシェ。そう、意外と知られていない事実であるがシスターフッドではエルドリッチはヴォーカルを務めていないのである。ところが、レイのスタイルがあまりにエルドリッチに似通っているため、実際のところ聞いても気付かないファンが多いようである。

音楽的な方向性としては第二期シスターズを予感させるキーボードを主体とした構成ではあるものの、傑作『フロッドランド』に見られるようなドラマティックな展開はそこには見られず、淡々とした冷たい音楽となっている。今となってはこのシスターズとミッションの騒動の一連の顛末を知る人も少なく、シスターズの歴史からも消え去ろうとしているシスターフッドではあるが、シスターズの第一期から第二期の溝を埋めるミッシング・リンクとしての位置付けとして、シスターズのファンならば必聴であると言えよう。

Discography(album)

Gift


Released 1986

01.Jihad / 02.Colours / 03.Giving Ground / 04.Finland Red, Egypt White / 05.Rain From Heaven