ザ・ウェイクはアメリカのゴス・バンドである。アメリカ出身のゴシックと言うと、クリスチャン・デスがその筆頭に挙げられると思うが、私にはどうもアメリカ産のゴシックというのは何故か肌に合わないことが多い。ヨーロッパの影多き歴史がないからであろうか。
だが、ザ・ウェイクはアメリカのゴス・バンドとしては恐ろしくイギリス的な香りを漂わせるバンドである。その音楽スタイルが第一期のザ・シスターズ・オブ・マーシーに非常に酷似しているということもあろうが、ザ・メリー・ソウツほどに露骨な感はなく、オリジナリティを出そうと言う意識を汲み取ることが出来る分より好感が持てる。
ファースト・アルバムである『マスクド』はシスターズの影響を濃厚に感じ取ることのできる王道的ゴシック・ロックであったが、ロゼッタ・ストーンによるリミックス・シングルをリリースした後に発表されたセカンド・アルバム『ナイン・ウェイズ』には、よりオリジナリティを高めたアレンジや楽曲がおさめられている。しかし、皮肉なことに、シスターズの影響を廃しオリジナリティを高めた結果として、ザ・ウェイクへの私の個人的な評価は下がってしまった。結局彼らもシスターズ・フォロアーの一つでしかなく、ゴシックというジャンルを牽引していくだけの力はそこには見られないというところだろうか。
個人的にはやはり第一期シスターズの雰囲気を濃厚に漂わせる『マスクド』が聞いていて心地よい。ザ・メリー・ソウツと並ぶ、90年代のシスターズ・フォロアーとして、ゴス好きの方ならば買って決して損はしないバンドである。
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MaskedReleased 1993 |
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Nine WaysReleased 1996 |
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