デモニア
皆さんはGoblinというバンドを御存知であろうか。ジャンル的にはプログレに分類されるバンドなのであるが、とにかくホラー映画との係わり合いの深さが尋常ではないバンドである。ダリオ・アルジェントが見出し、クラウディオ・シモネッティがキーボードを担当していたGoblinは、ざっと代表作を挙げるだけでも『サスぺリア2』(1975)『サスペリア』(1977)『ゾンビ』(1978)『インフェルノ』(1980)『フェノミナ』(1985)『デモンズ』(1985)のサントラを担当しており、ホラー映画の専門バンドと言っても過言ではない。
そのGoblinの中核を成していたクラウディオ・シモネッティが、現在率いているのがこのDaemoniaである。ダリオ・アルジェント関連のサウンドをよりアグレッシブに、ゴシック・メタル風にアレンジしたその楽曲の数々は、映画サントラという範疇を超え、完全にダークなプログレバンドとしての存在感を放っている。
Daemoniaの魅力は何と言っても、その躍動感溢れる演奏にある。特にライブのアグレッシブさはGoblin時代のそれを軽く凌駕しており、メタル系のライブと言っても違和感がないほどである。『エクソシスト』(1973)のサントラを担当したことで意図せずもホラー映画の代表曲となってしまったマイク・オールドフィールドの「チュブラー・ベルズ」等もライブでは演奏しており、このアレンジも素晴らしい。
Goblin及びDaemoniaは、本国イタリアよりも我が日本での人気の方が上回ると言われるほど我が国にはマニアックなファンが多く、2002年には何と来日を果たし、その際の音源もリリースされている。アルジェントとの関わりが深いシモネッティなだけに、怪奇幻想を愛する当サイトとしても、今後のアルジェントの映画と共に目が離せないバンドの一つである。
Discography (Album)
Released 2000
01.L'Alba Dei Morti Viventi / 02.Demon / 03.Inferno / 04.Mater Tenebrarum / 05.Opera / 06.Suspiria / 07.Phenomena / 08.La Sindrome Di Stehndal Theme / 09.Tenebre / 10.School At Night / 11.Mad Puppet / 12.Profondo Rosso / 13.Sospiri E Sospiri
Released 2001
01.Halloween / 02.Tubular Bells / 03.L'Alba Dei Morti Viventi / 04.Demon / 05.Inferno / 06.Mater Tenebrarum / 07.Opera / 08.Intro Suspiria / 09.Suspiria / 10.Phenomena / 11.La Sindrome Di Stendhal Theme / 12.Tenebre / 13.School At Night / 14.Mad Puppet / 15.Intro Profondo Rosso / 16.Profondo Rosso / 17.Sospiri E Sospiri / 18.Gamma
Released 2003
01.L'alba Dei Morti Viventi / 02.Band Introduction / 03.Demon / 04.Halloween / 05.Tubular Bells / 06.Inferno / 07.Mater Tenebrarum / 08.Opera / 09.Toccata Fuga / 10.Suspiria / 11.Tenebre / 12.La Sindrome Di Stendhal Theme / 13.School at Night / 14.Mad Puppet / 15.Titta Drums Solo / 16.Simonetti Keyboards Solo / 17.Profondo Rosso / 18.Phenomena