■ SMELL
──「SMELL」とかはNew Waveっぽいんですけど、音圧が凄く密にぐいっと詰まってる感じがしました。
Yukino 当初イメージとして「GOTH」と「JAPAN」というキーワードが出てたので80’s New Wave的な解釈をしてて…
SS-YAMAOKA 最初に「JAPANがAUTO-MODの曲やったらどうだろう」的なイメージを話してて…でも音のイメージっていうより概念のイメージだったんだよね。そこからもっと重くしましょう、暗くしましょうと…
Yukino その辺の方向性がイマイチ掴めてないところから始めたんでアレンジの段階でとても時間がかかって…最初は八田君に全部フレットレスベースを弾いて貰おうとしてたり…
八田信有 イメージが違って、もっとヘヴィーにするんだったら5弦ベースを使う方がいいと思って5弦ベースで…
SS-YAMAOKA 結果は凄く現代っぽい感じになったかなという気はしますね。凄く音もクリアですしね。
■ MESSINA
──「MESSINA」はかなりバウハウスっぽい気がしましたけれども…
Yukino あれはもうPassion of Loversオマージュですね(笑)
──「MESSINA」もAUTO-MODではライブ音源しか存在しないんですよね。
SS-YAMAOKA そうですね『REQUIEM』と『CEREMONY』。
──1991年のヴェクセルバルグ再発時にアウトテイクだったのが復活した『REQUIEM』と『CEREMONY』、あと実はもう一つ…ケース・オブ・テレグラフの再々発の時に「MESSINA」のライブ音源があるんですけど、ともかく「MESSINA」はライブ音源しかないので今回初のスタジオ録音ですよ(笑)
SS-YAMAOKA 「MESSINA」は冒頭の英語のセリフをアウトロに持ってきたんだけど、ジュネが歌ったのは、召使いの僕の言葉じゃない?召使いの僕の言葉を言いたくないなっていうのがあって、じゃあ黒死病にしちゃえって。黒死病が「人間みんな死ね」って言ってて…
──あの英語のセリフを最後に持ってきたのがアレンジとしてすごく面白いと思いました。
