■ SS-YAMAOKAとAUTO-MOD
──今回ジャケットにあのWECHSELBALGのマークがあり、そしてNEO WECHSELBALGというレーベルから出てるんですけれど…
SS-YAMAOKA あのWECHSELBALGのマーク自体、俺がデザインしたやつで、それをもっと尖らせて逆十字とくっつけたデザインの旗を神林立子さん(*3)の追悼ライブの時に作って… AUTO-MOD本体はあのマークは使わないから俺の紋章的な感じでステッカー作ったりしたわけですよ。WECHSELBALGというレーベル名もジュネと二人でドイツ語の辞書をめくりながら、「こういうのどう?」みたいな感じで。
──最後に…先生にとってAUT0-MODって何でしょう?
SS-YAMAOKA なんだろうね?なんかもう自分の一部だね。少なくとも自分の歴史の中の一部ですよ。やっぱりあの時代…85年の解散前の短い時間だけどステージに立ってたっていうのが大きい。まぁ授業はやっているけど、そんなんじゃないよね。人前で話をするんじゃなくて、やっぱりねロックをやりたいというのは消えないですよね。消えるかと思ったら消えないんですわ。やっぱりジュネとの血の流れが消えないように、絆が消えないように、AUTO-MODってのも俺の中から消えないんだろうね。
──山岡先生の一部なんですね。
SS-YAMAOKA なんだと思うよ。
──心理学者である山岡重行とSS-YAMAOKA、その両面がどう一つの人間の中にうまく収まってるんだろうっていうのが凄く不思議。
SS-YAMAOKA それはね、大学院生時代に師匠から「心理学者として生きていくんだったらもう遊びはやめろ」みたいなことも言われたことあるのよ。やめませんよ、そりゃ!やめるもんか!冗談じゃない!てやんでー!(笑)。ただ自分の中でもその心理学とロックとは違うんだっていう風な意識が強かったんだよね。でもまぁ色々な研究やってきて俺は今サブカルチャー心理学みたいな事を言ってるんですよ。俺がやってきた心理学も、バンド関係で生きてきた事も全部、今の俺の中で一つになってる。 矛盾しないよっていう。それで「サブカルチャーの心理学」(*4)「腐女子の心理学」(*5)「血液型性格心理学大全」(*6)とか色々やってきたし、全部サブカルチャーですわ。まぁユースカルチャーって言ってもいいし。 そういうのでハッピーになってる人達もいればダウンになる人もいる。そういうのは心理学の問題でもあるし、そういうのを全部心理学で出来るんだよっていうフィールドを俺が作ってやろうと思ってるわけです。
──この先にライブをやってステージでもそれを体現するっていうことは?
SS-YAMAOKA やりたいですね。やっぱり歌いたい。で、俺は「こういう音がやりたい」じゃなくて、「こういう人とやりたい」だから、一緒にやるならそういう意味でkrishbablue。俺にとってはもう昔からの仲間であり、信頼すべき人達が居るっていう。今後ともよろしくお願いします的な(笑)
──じゃあ是非ライブも。あと次のアルバムも期待して…
SS-YAMAOKA オリジナルを作りたいと思います。
──期待してます。本日はありがとうございました。

(*3) AUTO-MODの演出家でもあった写真家。
(*4) 山岡重行(SS-YAMAOKA)編著。2020年(福村出版)
(*5) 山岡重行(SS-YAMAOKA)著作。2016年(福村出版)
(*6) 山岡重行(SS-YAMAOKA)編著。2024年(福村出版)
Released 2025
01.SMELL / 02.MESSINA / 03.IDENTICAL NIGHTMARE / 04.破壊へ
▶ 「破壊へ -A Tribute to AUTO-MOD-」公式サイト
▶ SS-YAMAOKA アーティストページ
▶ krishnablue 公式サイト

