Annabelle (2014)
Director:ジョン・R・レオネッティ
Cast:アナベル・ウォーリス / ウォード・ホートン / トニー・アメンドーラ / アルフレ・ウッダード
Production Company:ニュー・ライン・シネマ
『死霊館』(2013)の成功を受けて製作されたシリーズ第2弾。前作の監督であるジェームズ・ワンは製作に回り、アナベル人形がウォーレン夫妻の手に渡るまでの前日譚を描く内容となっている。
ジョンとミアの若き夫婦は、間もなく生まれてくる赤子を心待ちに幸せな日々を送っていた。人形を収集するのが趣味のミアは子供部屋に人形を並べ、ジョンは彼女が欲しがっていたアンティーク人形をプレゼントする。そんなある日、隣家へ悪魔崇拝者の若い男女が押し入り、夫婦を惨殺する。男女はジョンとミアの家へも襲い掛かるが、男性は警察に射殺され、女性はジョンがミアへ贈った人形を抱いて自殺を図る。事件はそれで解決したように思われたが、やがて人形を中心とした奇妙な出来事が起こり始める。
前作『死霊館』でも強烈な存在感を放っていたアナベル人形に焦点をあてたシリーズ化は予想通りで期待は高まるものの、とにかくツッコミどころの多い作品である。そもそも実際のアナベル人形はラガディ・アンであり、素朴でかわいらしい人形なのは有名な話。それを前作でいかにもホラー映画的な外見としてしまったが故に、プレゼントとして箱から出てきたアナベル人形を抱いて喜ぶミアの姿には笑いを禁じ得ない。せめて『チャイルド・プレイ』(1988)のチャッキーのように開封時にはかわいらしい表情をしていて、徐々に不気味な外見となっていくような演出は出来なかったものか。
また、アナベルはチャッキーと異なり人形単体で動くことが一切ない。これには大きく期待を裏切られた人も多いだろう。思わせぶりな伏線も回収されることがなく、ラストの解決方法も不自然で首を捻りたくなるようなものであり、全体を通して何とも退屈な作品として仕上がってしまっている。
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